勤務中株取引 さらに2人 NHKインサイダー内部調査
NHK記者らによるインサイダー取引問題で、NHKは22日、記者らが情報を得たとされる報道端末システムにアクセス権限を持つ約5400人の職員を対象にした、株取引の調査結果を発表。問題となった回転ずしチェーン「カッパ・クリエイト」の株を売買、保有したことがある職員が7人おり、インサイダー取引の疑いがあるとされた昨年3月に取引をした職員はいなかったものの、別に勤務時間中に株を売買・取引した職員が2人いることを明らかにした。
勤務中に株取引を行っていたのは、記者経験がある地方局の庶務担当副部長と地方局の編成職員の2人。数年間にわたり複数回の株取引を行い、最近1年間にも取引していたという。
NHKは、「就業規則に違反する問題で、詳しく調べたうえで、厳正に処分したい」としている。
調査は、報道情報システムにアクセス権を持つ職員5470人のうち、休職や出張で回答できない者を除く5443人(回答率99・5%)に実施。その結果、株を保有する職員は808人、過去1年間の株の売買をした職員は522人だった。
うち、カッパ・クリエイトの株を売買、保有したことのある7人は、いずれも「株主優待の利用を目的として購入した」(NHK)といい、3人は現在も保有しているという。(Yahoo/産経新聞)
NHKの不祥事あれこれ・・・【2003年以前に発覚したもの】
■1976年8月24日、当時の会長・小野吉郎がロッキード事件で逮捕され保釈中だった田中角栄を見舞ったことが問題となる。小野は日本放送労働組合の運動などにより辞任に追い込まれた。
■1981年2月4日、『ニュースセンター9時』で放送を予定していた特集「ロッキード事件五年−田中角栄の光と影」で政治関連部分の一部が突如、当時報道局長だった島桂次の業務命令で放送中止に。
■1991年4月、放送衛星の打ち上げ失敗の問題を巡って、当時の会長・島桂次が国会の逓信委員会で滞在場所について虚偽の答弁をしたことが問題となり、7月に会長職を引責辞任。
■1992年に放送されたNHKスペシャル『禁断の王国・ムスタン』にやらせが発覚。同番組の制作にあたって、日産自動車の協賛(自動車2台と1000万円以上と言われる資金)を受けていたことが発覚。
■1997年から2000年にかけて行われた『BSジュニアのど自慢』のチーフ・プロデューサーが番組製作に協力したイベント関連会社社長に4888万6600円を支払い、その一部を返金させ、私用に使った。手口としては番組に参加していない放送作家が参加したように見せかけた。NHKはチーフプロデューサーと会社社長を詐欺で告訴した(チーフプロデューサーとイベント会社社長は詐欺容疑で2004年12月4日に逮捕され、同年12月24日に起訴された)。
■1999年の『紅白歌合戦』に出演したバンドの事務所に745万5000円を余分に支払った。
■1993年から1997年にかけて、当時のソウル支局長が、韓国の番組製作会社にNHKに対し多額の請求をさせ、その製作会社から返金をさせた。この事件により支局長は不正な経理について処分を受けている。NHKは返金された金は取材費などに利用したとして、支局長に返金を求めていない。
■「宇宙新時代プロジェクト」に所属していた職員2人がカラ出張。
■2002年4月28日に放送されたNHKスペシャル『奇跡の詩人』で、取り上げられた治療法に科学的根拠がほとんど無いことがインターネットを中心に指摘された。
■2002年12月28日に大阪放送局の下請業者が『ゆく年くる年』撮影照明ライトを固定するため、東大寺の鐘楼(国宝)に釘を打ち込んだ。
【2004年に発覚したもの】
■2004年の7月から8月に開催された『プロジェクトX挑戦者たち』に関するイベント「プロジェクトX21」をめぐり、NHKは取り上げられた企業に資料の提供と「協賛金」を要請した。関西電力等の企業としては「広告費」として支出したが、これでは宣伝になるのではないかと指摘されている。
■この他、『BSジュニアのど自慢』に関する不祥事も発覚している。
不祥事を受けて、2004年9月9日に衆議院総務委員会では海老沢勝二会長の参考人招致を行ったが、普段は国会を中継するNHKがこの日だけは「編集権の問題」として中継せず、東京MXテレビとテレビ神奈川が京浜地区で生中継を行った。
2004年9月11日に総合テレビとラジオ第一放送で1時間の謝罪番組が放送され、総務委員会の様子の一部が放送された他、海老沢も出演し謝罪した。又、同年12月4日放送の『NHKニュース7』でも一連の制作費不正支出事件に関してのお詫び放送に出演した。
同年12月19日には『NHKに言いたい』というタイトルで視聴者からの声を海老沢と外部の有識者の出演で放送。海老沢は9月9日に国会の参考人招致を生中継しなかった事を判断ミスだったと陳謝し、NHK再建に向けて取り組んでいくと表明した。
然し、相次いだ不祥事で視聴者の信頼を回復できず、2005年1月25日に会長を辞任したが、顧問に就任。週刊紙等で多額の退職金及び顧問料が支払われると報じられ、批判を浴びたことから顧問就任を撤回した。
【2005年に発覚したもの】
■2月10日、1998〜2002年にシンガポール駐在事務所に特派員として派遣されていた職員2名が契約カメラマンの報酬金額を水増ししてNHKに報告していた。総額は795万円に及ぶ。これを受けてNHKは職員2名に対する懲戒停職処分(国際放送・NHKワールド・ラジオ日本のチーフプロデューサーに対し停職6ヶ月、放送総局・解説委員主幹に対し停職3ヶ月)にすると共に、上司だった当時のバンコク支局長ら2人に減給、当時の報道局長ら5人に対しても厳重注意処分を行った。
■5月19日、スタジオセットのCG作成に絡んで計約470万円の経費を着服したとして、番組制作局映像デザイナー部の職員を懲戒免職処分。この職員はCG作成を外部に注文したように装い、4回に渡って委託料を着服。内2回は元チーフプロデューサーの番組製作費詐欺などの一連の不祥事が明らかになったにもかかわらず続けていた。
■5月22日、『プロジェクトX挑戦者たち』第171回(5月10日放送)の「ファイト!町工場に捧げる日本一の歌」で、取り上げられた大阪府立淀川工業高校の当時の状況について、事実に反する描写がされていた事がOB達からの指摘で発覚。NHKはコンテンツ掲載の一時保留、再放送の再検討を表明。
■11月5日、休職中だった大津放送局の記者が大阪府岸和田市内での放火未遂容疑で逮捕。4月から5月にかけて滋賀県大津市内で起こった一連の放火を自供した。この記者は12月16日付で懲戒免職処分となった。
■11月15日、 紀宮清子内親王と東京都の職員である黒田慶樹の結婚の模様を中継する際に宮内庁から自粛要請が出されていたヘリコプターによる空撮を実施したとして、その後の記者会見にてNHK記者2人が会場から閉め出される(NHKによる代表撮影は予定通り行われた)。
この他、職員による銃刀法違反での処分があった。
【2006年に発覚したもの】
■4月11日 報道局スポーツ報道センターのチーフプロデューサー
カラ出張を約240回繰り返し約1700万円を着服。
NHKは、当初内部調査により発覚と発表したが、その後外部からの指摘であった事が判明。
処分は懲戒免職。カラ出張の内11万円分について、詐欺と詐欺未遂で刑事告訴(6月13日)。
■4月25日 番組制作局(当時)ベテランプロデューサー
総合テレビの番組『爆笑オンエアバトル』DVD化に絡み、4年間、制作会社から交際費として現金280万円を受け取る。
所得として確定申告もしていなかった。
処分は譴責処分(6月14日発令)。刑事告訴は無し。
■5月17日 横浜放送局の職員
健康保険証の偽造や偽名を使用する事で、ホテルやスポーツクラブの割引サービスを不正利用。
処分は停職4ヶ月。刑事告訴は無し。
■5月26日 山口放送局の放送局長
出張旅費で不正な経理処理を行い約51万円(29件分)を着服。
辞意を表明したが、NHKでは退職を認める前に報道局付に異動させ、事実関係の確認を行った。
処分は停職1ヶ月。刑事告訴は無し。
■6月2日 報道局副部長
私的な会食の領収書を使って、計28回、約15万円を受領。
業務上必要な専門家による勉強会に28回参加し、その参加費用であるというが、NHKは個人が特定されるという理由で、参加したとされる勉強会や会費については非公開。
処分は減給処分(1日分の給与を半額にする)。刑事告訴は無し。
■6月6日 スポーツ報道センター管理職
2000年から2001年にかけて出張経費5件分約8万円を着服。
処分は減給処分(1日分の給与を半額にする)。刑事告訴は無し。
■同日 スポーツ報道センター職員
2001年から2004年にかけて出張経費7件分約10万円を着服。
処分は譴責処分
NHKによる緊急調査により、不適当な支出が約300件見つかった事が6月6日発表された。
約260件分については非公表という事になる。
■6月16日 NHKエンタープライズ
今年2月、新宿歌舞伎町でドラマの撮影を行った際に、暴力団関係者に現金10万円を渡す。
一部週刊誌に報じられた内容を元に、NHKが警察に調査を依頼。
エグゼクティブプロデューサーを譴責処分
常務取締役とドラマ番組部長を訓告処分
■6月21日 さいたま放送局の集金員
非常識な時間に集金する事を注意されたため、殴り、つばをかけ、全治5日の怪我を負わせる。
傷害容疑で逮捕。
■6月23日 沖縄放送局の集金員
『NHK受信料拒否の論理』の著者である本多勝一について
「現在、滞納分も含めて全て払っている」と嘘の説明をして、視聴者から金を騙し取ろうとした。
NHKは、本多が受信料を払っていない事を再確認し、受信料支払い拒否を続ける本多に文書で謝罪した。
なお本多は自宅にテレビが有る事を著書の中で明言している。
■6月29日 受信料集金委託先の集金員
4月中旬、集金した受信料を不正に詐取。
5月中旬、退職後も、持ち出した個人情報を元に受信料名目で金を搾取。被害金額約5万円。
詐欺罪による告発を検討中。
■7月21日 大阪放送局堺営業センターの男性地域スタッフ
自宅の私用パソコンにインストールされたファイル共有ソフトにより、個人情報223件を流出。
規則に反して自宅にて個人情報を保管していた理由について、NHKは(地域スタッフが)業務利用のために持ち出したと発表。
処分は不明
■7月28日 NHKサービスセンター文化事業部の男性職員
00〜04年度にかけてNHK杯国際フィギュアスケート競技大会の当日入場券の売り上げなどを
管理する口座から約370万円を着服。
外部からの問い合わせにより発覚。
処分は懲戒免職。刑事告訴を検討中。
■12月31日 紅白歌合戦
2006年紅白歌合戦で、「DJ OZMA」とのバックダンサーとして出演した女性ダンサーが上半身裸に見えるようなボディスーツを着込んで出演。視聴者からの抗議が殺到したため、司会者が番組中にお詫びをしたほか、ホームページでもお詫びが掲載された。NHKはリハーサル時と衣装が違っていたとし、DJ OZMA側の責任であるとしているが、制作・著作NHKと表記しており、放送法によれば本放送の全ては放送事業者の責任であり、今回の放送内容が放送法に抵触する可能性があると指摘されている。この事件はYouTubeを通じ全世界に配信され、更には海外でも珍事として報道された。2007年1月4日になると、NHK会長橋本元一が新年挨拶でこの件に触れ謝罪した。その後BPOで大問題となり、回答要請を受けた。
ちなみに2007年1月1日未明に生放送で放映された、TBS系『CDTVスペシャル』にも同様の衣装で出演し、TBSにも抗議が殺到した。
この他、万引き、覚醒剤所持、迷惑防止条例違反など(不起訴分等含む)の不祥事が起きた。
【2007年に発覚したもの】
■2月8日NHK名古屋放送局でノートパソコンを紛失
1月29日に放送センター職員に貸与していたノートパソコンの紛失が判明。外部関係者20名のメールアドレスなどが保存されていた。
■2月8日NHK鹿児島放送局が12件の個人情報を紛失
昨年10月12日に金融機関で受け付けた受信料の収納帳票12件を紛失した。収納帳票には顧客の氏名、住所、電話番号、口座番号、口座名義、届印などが記載されていた。
■2月16日(株)NHK情報ネットワークの社員Winnyで情報流出
Winnyを利用し暴露ウィルス踏み、PC内の番組資料やアナウンサーのメールアドレス、日記を流失。
NHKの公式サイト上での発表では外部の人物への取材依頼文や取材メモなどおよそ260件。内容は名前やメールアドレス、電話番号などとしている。
NHKは即座にこの(株)NHK情報ネットワークの社員とした氏名、顔写真の載ったウェブサイト上のページを削除。
■9月13日NHK関連団体の剰余金886億円、検査院が改善求める
NHK関連33団体の2005年度末の余剰金が計886億8800万円に上ることが12日、会計検査院の調査で分かった。
この他、強制わいせつ、道路交通法違反、住居侵入、迷惑防止条例違反など(不起訴処分等含む)で複数の職員や関連会社社員が検挙される不祥事が起きた。
【2008年に発覚したもの】
■1月17日複数の職員がインサイダー取引
ゼンショーが回転ずしチェーンのカッパクリエイトをグループ会社化するという情報を原稿システムの端末から知った職員が株の不正取引を行っていたことが明らかになった。
NHKによると調査を受けたのは報道局テレビニュース部制作記者(33)、岐阜放送局放送部記者(30)、水戸放送局放送部ディレクター(40)。
NHKの内部調査では証券取引等監視委員会の調査を受けた3人の内2人が勤務時間中にも関わらず勤務先から自宅へ戻りパソコンからのカッパクリエイト株の買い注文を出していた。残る1人は勤務中に携帯電話のサイトを通じて購入。また、3人とも原稿が局内の端末で閲覧できるようになった放送前の22分間に株を購入した記録が残っていることが関係者の話で分かった。
3人はいずれも9日の取引が始まる「寄り付き」の時間帯にその前日に購入したカッパ社株を3人共に全株一括して売却していた。カッパ社株が値上がり確実とみて入手し翌日の寄り付きで売り抜けようと考えていたものとみられる。3人は1040万円の利益を得ていた。
カッパクリエイトは取材時に「インサイダー情報にあたるので注意して欲しい」とNHK側に伝えていた。
21日には株式等の6ヶ月以内の売買の禁止を柱にした再発防止策を発表した。
職員のインサイダー取引発覚を受け、NHKの橋本元一会長は21日、任期切れまで「あと3日」というタイミングで辞意表明。コンプライアンス(法令順守)担当の畠山博治と報道担当の石村英二郎の両理事は責任を取り22日付で辞任。
だが、22日にはインサイダー取引ではなかったものの、職務中に株取引をしていた職員が新たに2人見つかった。
今回インサイダー取引が行われた原因として、通常時はニュース記事はパスワードによりロックされており、ごく一部の限られた関係者しか閲覧することはできないが、ニュース報道される22分前にロックが全面的に解除されるため、そこから情報を得たと見られている。
■1月21日 ドラマロケで駐車中の車に勝手に別ナンバーを貼る
千葉県南房総市の市立中学校でドラマ『バッテリー』ロケ中、校内に駐車してあった車3台のナンバープレートに無断で紙製の(ドラマの舞台である岡山のナンバー)小道具のプレートを貼り付ける。内1台が気づかなかった所有者の運転でそのまま現場を走り去った。
(出典:Wikipedia)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?b=20080122-00000093-san-soci